肥満の判定

自らの身体が標準的な体格かどうかを客観的に知るには、BMI(ボディマス指数)を計算してみると良いでしょう。計算式は、BMI=体重kg÷(身長m×身長m)です。判定基準は、数値が19.8未満であれば「痩せている」、19.8以上24.2未満であれば「標準的」、24.2以上26.4であれば「過体重」、26.4以上であれば「肥満」です。

そして単に太っているというだけではなく、病気あるいは病気の予兆があり、治療を要する必要があるのであればこれを肥満症と呼びます。具体的には「BMIが25以上で減量を必要とする健康障害があること」です。健康障害とは第一に、「脂肪細胞の質的異常による肥満症を起こしている」場合です。

例えば、耐糖能障害・脂質代謝異常・高血圧・高尿酸血症・通風・脂肪肝・冠動脈疾患・狭心症、を指します。第二に「脂肪細胞の量的異常による肥満症」であり、変形性膝関節症・変形性股関節症・変形性脊椎症・腰痛症などの骨・関節疾患です。

第三に睡眠時無呼吸症候群・Pickwick症候群、第4に月経周期の異常・月経量と周期の異常・無月経などの月経異常、第五に特殊な病態を伴う健康障害で、肥満妊婦や心理的サポートが必要な肥満症などが挙げられます。

また健康障害がなくとも内蔵脂肪の量で肥満と判定されることもあります。この場合には皮下脂肪蓄積型肥満と内蔵脂肪蓄積型肥満に分けられ、後者の方が病気を引き起こしやすいとされ、対策を講じないといけません。今日ではヘルスメーターに体脂肪率を測定する機能が備わっているので、家庭でも簡単にチェックすることができます。

測定に採用されているのはインピーダンス法であり、身体に微弱電流を流して抵抗値を測定し、あらかじめ用意されているデータとの照らし合わせや計算式などで補正して、体脂肪量や体脂肪率を表示することができます。

体脂肪率により肥満と判定されるのは、男性の場合25%以上・女性の場合30%以上とされています。ただし少なすぎるのにも問題があり、体温の保持・筋力の維持・内蔵の保護などに支障が出ます。女性の場合は生理不順を引き起こすことがあります。